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久津川車塚・丸塚古墳(くつかわくるまづか・まるづかこふん〔国指定史跡〕 |
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久津川車塚古墳は、5世紀前半に築造された南山城最大級の前方後円墳です。二重の周濠(しゅうごう)を含めた全長は約272m、墳丘長は約180mあります。墳丘は3段に築かれ、葺石(ふきいし)と埴輪列(はにわれつ)が施されています。後円部からは、長持形石棺(ながもちがたせっかん)と呼ばれる巨大な石棺がみつかっています。
石棺内からは、鏡7面や鉄剣類の他に多くの玉類が出土しました。また石棺の両側に取り付けられた小さな石室からも、多くの武器や武具類が発見されています。南山城地域を治めた大首長(だいしゅちょう)の墓と考えられます。
丸塚古墳は、久津川車塚古墳の東約100mの所にある前方部が低く短い帆立貝形(ほたてがいがた)の前方後円墳です。墳丘長は約104mあり、葺石と埴輪列を施しています。西側クビレ部付近から出土した家形埴輪は、高さが約1mもある大型の埴輪です。
出土した埴輪から、久津川車塚古墳より先に築造されたことがわかっており、平川地域に最初に築造された大首長墳と考えられます。
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〈見学〉
近鉄久津川駅から東へ徒歩約10分。
久津川車塚古墳から出土品の一部は、城陽市歴史民俗資料館で展示しています。 |
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久津川車塚古墳上空からの写真 |
家形埴輪(丸塚古墳出土) |
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